渋谷駅周辺地区の再開発における都市計画が2013年6月17日に決定。東京急行電鉄とJR東日本、東京地下鉄が進める中核事業「渋谷駅地区 駅街区開発計画」のデザインアーキテクトに、隈研吾建築都市設計事務所とSANAA事務所が起用されることが決定。

渋谷駅地区駅街区においては、東京急行電鉄株式会社、東日本旅客鉄道株式会社、東京地下鉄株式会社が2013年1月23日に都市再生特別措置法に基づく都市再生特別地区の都市計画提案を東京都知事に対して行っておりましたが、本日、東京都において都市計画が決定。当街区は、本決定をもって開発の計画段階から、具体化の段階に移行。

計画建物は渋谷駅周辺地区では最大級となるオフィス(貸床面積約7万㎡)と商業施設(店舗面積約7万㎡)をあわせもち、世界から常に人と注目を集め続けるまちを実現する中心的役割を果たしていきます。同時に東西駅前広場をつなぐ自由通路の拡充や、アーバン・コア(エレベーターやエスカレーターにより多層な都市基盤を上下に結び、地下やデッキから地上に人々を誘導する、まちに開かれた縦軸空間)の整備、駅街区と宮益坂上方面、道玄坂上方面をつなぐスカイデッキの整備、災害時に帰宅困難者を受け入れる一時滞在機能の整備などを行い、全ての利用者にとって、安全で快適なまちの実現を目指します。

建物の低層部や広場の整備においては世界的に高い評価を受けている隈研吾建築都市設計事務所および SANAA 事務所をデザインアーキテクトして起用するなど、大規模ターミナル駅を中心とする都市再生のモデル的プロジェクトとなるとともに、渋谷の活性化のみならず、日本全体のますますの発展につなげていくとしています。

■ 計画建物の概要
事業主体: 東京急行電鉄株式会社/東日本旅客鉄道株式会社/東京地下鉄株式会社
所在: 東京都渋谷区渋谷二丁目23番 外
用途: 事務所、店舗、駐車場等
敷地面積: 約15,300㎡
延床面積: 約270,000㎡
東棟: 地上46階 地下7階
中央棟: 地上10階 地下2階
西棟: 地上13階 地下5階
高さ: 東棟 約230m、中央棟 約61m、西棟 約76m
設計者設計: 渋谷駅周辺整備計画共同企業体(日建設計・東急設計コンサルタント・ジェイアール東日本建築設計事務所・メトロ開発)
デザインアーキテクト: 日建設計、隈研吾建築都市設計事務所、SANAA 事務所
予定工期: 2013年度~2027年度
開業予定: 東棟 202年 中央・西棟 2027年

渋谷駅周辺地区における都市計画の決定について – JR 東日本
http://www.jreast.co.jp/press/2013/20130614.pdf