WebGL を利用した柔軟な地図と、お客様が持つ位置情報を検索・解析するための API を提供するホスティングサービスを行う Gelonia と不動産テック協会は日本全国の住所マスターデータを誰でも無料で利用できるオープンデータを公開。今回公開した住所マスターデータ「Geolonia 住所データ」は、ユーザーが持つ顧客データベースなどに含まれ住所データの正規化に活用できるほか、住所から緯度・経度への変換 (ジオコーディング)、各種GISソフトウェアなどでご利用いただけます。
日本の住所は、「丁目」「番地」「号」という表記が一般的ですが、「大和大路通正面下る大和大路2」といった京都の通り名に代表されるように特殊な表記も多く、1つのルールで標準化することができません。また、「3丁目」「三丁目」と数字や漢字で表記が異なるなど、日本の住所はルールというよりも自然言語に近い文法であり、コンピュータで処理するデータとしては非常に扱いにくい状態です。
こうした日本全国の住所を正しい表記で網羅したデータが住所マスターデータです。住所マスターデータには日本の住所が町丁目まで網羅されているほか、代表点の緯度経度も含まれており、利用者は住所マスターデータを使うことで自身が持つ顧客情報などを位置情報の観 点で分析することが可能になります。
不動産テック協会はこのデータを用いて不動産IDを整備することで、不動産取引における企 業間での情報連携やデータ連携などを実現します。また、Geoloniaはデータ公開によって地 図コミュニティへ貢献するとともに、地図を用いた技術開発の基盤データとしてこのデータ を活用します。
Souce: Gelonia