大日本印刷は、銃器などの危険物製造やキャラクター製品の模倣などの目的で3Dプリンターを操作しようとした時に、違法性や著作権侵害の恐れがある場合には、その指示を受け付けないセキュリティプログラムを開発。当セキュリティプログラムは、3Dプリンターで製造するデータから、法的認可や許諾が必要な製品(ブラックリスト対象製品)かどうかを高速で判定するものです。

すべての3Dプリンターは、3次元を表現するCADデータやCGデータを、ポリゴンという三角面の集合で立体を形成するポリゴンデータ形式*に変換されたデータで受け取り、その後、積層構造のデータ形式に分断および再構成された上で製造します。

本プログラムは、3Dプリンターに入力されたSTLデータのポリゴンを独自のアルゴリズムで簡素化し、ブラックリスト対象製品のSTLデータのポリゴンと高速で照合できるようにしました。また、3Dスキャナーなどで現物をスキャンしたデータに対しても同様に高速照合し、不法なデータと判定された場合、3Dプリンターの作動を停止させることができます。

Source: 大日本印刷