ものつくり大学(埼玉県行田市)では、実学を重視した教育を展開しており、学生プロジェクトにもその成果が現れているそうです。世界的建築家のル・コルビュジエ (Le Corbusier) が南仏カップ・マルタンに建てた休憩小屋(キャバノン)を、学生たちが実際に現地で実測調査し、大学キャンパス内に原寸で忠実に再現。

このプロジェクトは、学長プロジェクトの一環で2011年に「世界を変えたモノに学ぶ/原寸プロジェクト」と題し、建設・製造両学科協働で、世界的に有名な名作住宅や工業製品などを原寸で忠実に再現することを目的としたものです。大学プレスセンターにて最近ニュースとして出されていたものをご紹介させていただきました。

世界的建築家のル・コルビュジエは、1952年、南仏カップ・マルタンに休憩小屋(キャバノン)を建設。それから60年後となる今年、同大のキャンパス内に学生たちが原寸どおり忠実に「休憩小屋」を作り上げました。

プロジェクトに参加した学生たちは、実際に現地フランスで実測調査を実施。中心メンバーは学生16名。調査は建物だけでなく、内部の家具まで詳細に行なわれた。帰国後、大学で図面に落とし込み、建築許可申請を経て着工した。基礎工事、建物の建築、家具などインテリアの制作は、主に同大建設学科の学生が担当。製造学科の学生は窓枠やドアノブなど金属部分を主に担当し、建具を取り付けるネジまで本物そっくりに作ったそうです。

ものつくり大学ならではのプロジェクトですね、実際の製作過程がも動画で撮影されており、Youtube にアップされています。ご興味のあるかたは大学センターのページ並びに動画も合わせてご覧ください。

Source: 大学プレスセンター


Casa BRUTUS特別編集 ル・コルビュジエの教科書 (マガジンハウスムック CASA BRUTUS)