住友林業は2018年2月20日に会社設立70周年を迎えるにあたり1691(元禄4)年の創業から350周年を迎える2041年を目標に、70階建て高さ350mの木造超高層建築物を実現する構想「W350」計画を発表。

高層建築物の木造化・木質化と街を森にかえる環境木化都市の実現をめざします。この構想計画は当社研究開発機関の筑波研究所を中心にまとめ、建築構法、環境配慮技術、使用部材や資源となる樹木の開発など未来技術へのロードマップとし、木造建築物の可能性を広げていくとしています。

■ 建築概要

  • 高さ・階数: 高さ 350m 階数 地上70階
  • 建物用途: 店舗・オフィス・ホテル・住宅
  • 建築面積: 6,500 m2
  • 設計協力: 株式会社日建設計
  • 延床面積: 455,000 m2(6,500m2×70階)
  • 木材使用量: 185,000 m3
  • 構造: 木鋼ハイブリッド構造(内部は純木造)
  • 総工費試算: 約6,000億円

この建物は木材比率9割の木鋼ハイブリッド構造です。構造は木材と鋼材を組み合わせた柱・梁の構造に鉄骨制振ブレース(筋かい)を配置するブレースチューブ構造とし、建物の一番外側は四周をぐるりと回るバルコニー状のデザインとします。バルコニー部分は超高層建築物でありながら新鮮な外気と豊かな自然、木漏れ日に触れられる空間を目指します。

地上から建物のバルコニー部分を経由して高層階まで連続する緑は、都市での生物多様性を育む景観となります。建物内部は純木造とし、木のぬくもりややさしさを感じる落ち着いた空間とします。株式会社日建設計の設計協力でまとめています。

Souce: 住友林業