東京都庭園美術館が約3年間の改修を終えて、2014年11月22日(土)にリニューアルオープ。今回のリニューアルでは、東京都指定文化財である旧朝香宮邸を継承した本館の設備改修、ならびに建物保存を目的とした調査、修復、復原を行い、そして新たに、ホワイト・キューブの展示空間が備わった新館が誕生しました。東京を代表する美術館として、タイムレスな魅力を放つ歴史的建築を次の世代に伝え、よりいっそう多様で分野横断的な表現の舞台となる美術館を目指すとしています。

本館に隣接する新館には、現代美術家の杉本博司氏のアドバイスのもと、新しいホワイト・キューブの展示室を設けました。アール・デコ建築の本館から、三保谷硝子製の美しいガラスのアプローチを抜けると、モダンで開放的な空間が広がります。

創建当初の姿に近づいた旧朝香宮邸。今回のリニューアルでは、大規模な設備の更新のほか、当時の資料を入念に調査し、ディテールにもこだわりながら、殿下居間の壁紙の復原、外壁の塗り替え、アンリ・ラパンがデザインしたセーヴル製屋内噴水器(香水塔)の修復などを行いました。1933年の白金の森にあらわれたアール・デコの館が蘇ります。

新館には、新たなショップとカフェがオープン。美術館で楽しく充実した時間が過ごせるよう、魅力的なミュージアムショップとカフェを新設します。リジナルグッズやオリジナルスイーツも登場。また、従来の正門横のショップもリニューアルオープンします。

■ 東京都庭園美術館
東京都港区白金台5-21-9
URL http://www.teien-art-museum.ne.jp/special/