日本の伝統建築は、木材・土・石など多様な自然素材を優れた造形物へ昇華させた世界に誇るもので、政府・文化庁は2018年より、国連教育科学文化機関(ユネスコ)にて、「伝統建築工匠の技:木造建築物を受け継ぐための伝統技術」を無形文化遺産へ登録するための活動を進めています。

本展は、貴重な建築模型や資料をもとに、自然素材を活かした日本の伝統建築の造形的特徴を古代から現代建築まで通史的に俯瞰します。また、現在その維持が困難とされる伝承者養成・技能錬磨・原材料や用具の確保など、近年の取組みについても紹介します(会場ごとに、テーマと展示が異なります)。本展は、「日本博」および「日本美を守り伝える『紡ぐプロジェクト』」の一環として開催。

本展示会は3つに別れており、古代から現代までの建築を紹介。「日本のたてもの ―自然素材を活かす伝統の技と知恵」展が、東京国立博物館(12月24日~2021年2月21日)、国立科学博物館(12月8日~1月11日)、国立近現代建築資料館(12月10日~2月21日)にて開催されます。

日本のたてもの
―自然素材を活かす伝統の技と知恵
古代から近世、日本建築の成り立ち
会期:2020年12月24日~2021年2月21日
会場:東京国立博物館 表慶館
住所:東京都台東区上野公園13-9
開館時間:9:30~17:00(金土〜21:00)
休館日:月(ただし1月11日は開館)、12月26日~1月1日、1月12日
料金:一般 1500円 / 大学生 1000円 / 高校生 600円 / 中学生以下無料
※オンラインによる事前予約制(日時指定券)

近代の日本、様式と技術の多様化
会期:2020年12月8日~2021年1月11日
会場:国立科学博物館 日本館1階 企画展示室
住所:東京都台東区上野公園7-20
開館時間:9:00~17:00(金土〜18:00)
休館日:月(ただし1月11日は開館)、12月28日~1月1日
料金:一般・大学生 630円 / 高校生以下および65歳以上無料 ※常設展示入館料のみで観覧可能
※オンラインによる事前予約制

工匠と近代化―大工技術の継承と展開―
会期:2020年12月10日~2021年2月21日
会場:国立近現代建築資料館
住所:東京都文京区湯島4-6-15 湯島地方合同庁舎内
開館時間:10:00~16:30
休館日:2020年12月29日~2021年1月3日
料金:無料

電話番号:03-5777-8600
URL:https://tsumugu.yomiuri.co.jp/tatemono/